糸球体と尿細管の異常が原因で腎不全になる!

腎不全の原因と症状を知って早期治療を!

腎不全の症状は腎臓機能の低下と停止!原因は糸球体と尿細管にある!!?

糸球体異常の原因を探る

腎不全の最大の原因となりうる糸球体異常や尿細管異常の原因を解明することが、腎不全の原因を解明する最短の道ということになりますが、まずは糸球体異常が起こる原因を考えます。

ただ残念ながら、結論から言ってしまうと、西洋医学の範囲では、現在のところ糸球体異常の原因ははっきり分かっていません。糸球体異常による、腎不全に至る前段階の腎疾患を糸球体腎炎と呼びますが、糸球体腎炎には2つのタイプがあります。

症状自体はそこまで大きな違いはないのですが、タイプ的に、何らかの原因で糸球体腎炎にかかるタイプの原発性糸球体腎炎と、別の疾患からの余波が糸球体腎炎の形で現れる続発性糸球体腎炎とがあります。ですから厳密にいえば、原発性糸球体腎炎に関しては、現在原因は不明、そして続発性糸球体腎炎に関していえば、別の疾患が原因ということになります。

ただし、続発性糸球体腎炎に関しても、たとえば膠原病(こうげんびょう)など、こちらも原因がはっきりしていない指定難病が原因となるケースが多いため、結局のところ、続発性糸球体腎炎の原因も不明に近いと考えなければならない部分もあるのです。

尿細間異常の原因を探る

腎不全のもう1つの原因となりうるのが、尿細管の異常でした。では、尿細管異常の原因は果たしてどこにあるのか、これについても言及していきます。尿細管の異常にもいろいろ原因が考えられますが、その中で最も大きいのが、複数の尿細管どうしを隔てる間質(かんしつ)と呼ばれる器官に異常が起こるケースです。

このタイプの尿細管異常を、尿細管間質疾患と呼びます。間質性疾患は肺などにも見られますが、尿細管間質疾患も含め、全体的に症状が重篤化するリスクをはらむ疾患であるといわなければなりません。

尿細管間質疾患による腎不全の前段階の疾患を、尿細管間質性腎炎と呼びます。尿細管間質性腎炎の原因と考えられる要因は3つ、薬物による副作用とアレルギー性の薬物反応、そして感染症です。

他にも原因が考えられなくはありませんが、尿細管間質性腎炎の場合、ほとんどがこれら3種類に原因が集約されると考えて間違いありません。危険な疾患であることに違いはありませんが、それでも尿細管間質性腎炎の場合、早期に治療することによって症状の悪化を食い止めることが可能です。

症状の悪化を食い止めることができれば、腎不全の移行へも防ぐことができる確率が高まります。それだけに、やはり早期の治療が何よりも重要であるといえるのです。