慢性腎臓病のステージと腎不全の合併症は?

腎不全の原因と症状を知って早期治療を!

腎不全の症状は腎臓機能の低下と停止!原因は糸球体と尿細管にある!!?

がんだけではなかった!慢性腎臓病のステージとは?

腎不全は慢性腎臓病のひとつに数えられますが、慢性腎臓病には、がんと同様にステージが設けられており、ステージごとに治療法の指針が検討されることが多いです。ここでは慢性腎臓病のステージについてお話し、腎不全の合併症状の重要な手がかりとします。

慢性腎臓病のステージは、推算糸球体ろ過量(eGFR値)によって区分されます。慢性腎臓病の区分と区分ごとの腎機能の状態、治療の指針は以下のとおりです(参考:日本腎臓学会「CKDガイド2012」による)。

上記のステージ区分でいうと、腎不全というのはおおむねG3a(がんでいうステージ2~3に相当)以降に当たります。そしてG3のレベルまで腎機能が低下してくると、さまざまな合併症状が見られるようになります。

腎不全の合併症にはどのような症状がある?

腎不全というと、腎臓が正常に機能しなくなるというイメージがあるかもしれませんが、腎臓が機能しないことそれ自体よりも、腎臓の機能低下・停止によりおよぼされる影響がより深刻である場合も多いです。つまり、腎不全による合併症状には非常に厳しい症状がみられるのです。

腎不全になると、尿の排出量の減少という症状が最初に見られます。これにより、体内の水分が過剰になるため、心肺機能の著しい低下がみられることがあります。そのため、心不全や肺水腫といった疾患が腎不全の合併症状として最も警戒される必要があります。

腎不全に進行により、今度は多尿や夜尿、頻尿などの悪影響がおよびます。しかしそれでも腎臓が正常に機能しないため、血中の老廃物がどんどん増加していきます。その結果、高窒素血症と呼ばれる合併症状も見られます。

さらに、血液の酸性度が徐々に高まっていき、血中カリウム濃度が著しく上昇するようになります。この症状は代謝性アシドーシスと呼ばれます。ちなみに健常者の血液は弱アルカリ性です。

加えて、重度の貧血や二次性副甲状腺機能亢進(ビタミンDの活性が停滞し、血中カルシウム濃度が低下することにより発症する疾患)が見られ、その結果、激しい動悸や呼吸困難、著しい骨の弱化などといった合併症状が現れるようになります。